最近では「ホワイトニングサロン」「セルフホワイトニング」などといったものもありますが、それらと歯科医院のホワイトニングは大きく異なります。過酸化水素は医薬品であるため、歯科医師や歯科衛生士のいないホワイトニングサロンなどで取り扱うことはできません。ゆえに歯の表面の汚れ・着色を落とすことはできても、歯そのものの色まで白くなることは無いでしょう。市販のホワイトニンググッズも同様で、落とせるのは歯の表面の汚れ・着色のみ。何度か利用しても効果が感じられないという方には、歯科医院のホワイトニングがおすすめです。

当院のホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。オフィスホワイトニングは、歯科医院で薬剤を歯に塗り専用の光を当てることで歯を白くする方法です。1回で効果を得られることも多く、定期的に行うことでより高い効果を感じられます。なおオフィスホワイトニングでは薬剤の濃度が高いため、歯の状態によってはしみやすいことがあります。またホワイトニング後に処置前の歯の色に戻ってしまう「後戻り」も比較的起きやすいです。

ホームホワイトニングは、歯科医院で専用のマウスピースを作りホワイトニングは自宅で行う方法です。薬剤を内側に盛ったマウスピースを歯にはめ、薬剤を歯に浸透させてホワイトニングを行います。基本的に通院の必要が無く、自分の好きなタイミングでホワイトニングを行えるのが最大のメリットです。ただオフィスホワイトニングに比べて効果を感じられるまでに時間がかかったり、マウスピースの管理などが手間に感じたりするかもしれません。

なお以下のように、歯の状態やご体調によってはホワイトニングを行えないことがあります。

＜ホワイトニングができない方・できない歯＞

● 18歳未満の子ども
● 妊娠・授乳中の方
● 無カタラーゼ症の方
● エナメル質・象牙質形成不全の歯

その他むし歯や歯周病のある方はそちらの治療が優先となります。また詰め物や被せ物などの人工歯は、ホワイトニングをしても効果がありません。そのため他の歯をホワイトニングし、ホワイトニング後の歯の色に合わせて人工歯を作り直すと良いでしょう。