皆さん、こんにちは。
相模原市中央区陽光台の歯医者「内田歯科医院」の院長内田です!
11月30日、12月1日と小矯正の勉強会に出てきました!

■小矯正とは
小矯正とは、別名、MTMとも言い、Minor Tooth Movementを略した言葉で、『数本以内、多くは1本程度の歯だけを目的に応じて、短期間で移動させる治療』とされています。
アメリカではMTMではなく、LOT(限定的矯正治療)というように、MTM矯正も矯正治療の一種、部分的な矯正治療になります。
歯並びを整えることにより、見た目がよくなるのはもちろん、噛み合わせ、歯磨きのしやすさなどが改善され、被せ物やインプラント治療、歯周病治療、咬合治療の質を向上させることなどが小矯正の目的です。
また、小矯正では歯の移動範囲は限定的で、移動させたい歯以外の歯を動かしません。特に歯を動かす余地が少ない場合は、引っ張り出す挺出と傾いた歯を引き起こす整直など、他の歯に影響しない移動方法に限られます。
■小矯正はこんな方におすすめ
*歯並びのごく一部だけが気になっている方
*正中離開という前歯の中央の隙間が気になる方
*歯の向きが良くないところがあり、歯磨きがしにくい方
*歯の位置や向きが悪いために歯周病になっている方
*インプラント治療を受けたいけれど、隣の歯が寄ってきていて隙間が足りない方
*虫歯が歯肉よりも深いところまで進み、このままでは抜歯するしかない方
■小矯正が効果的なケース
・正中離開を短期間で改善
最も真ん中にある歯を中切歯といいます。正中離開は、主に上顎の左右の中切歯の間に生じる隙間で、正中離開を解消するには、隙間を埋めるように歯を真ん中に向かって寄せます。小矯正なら中切歯だけを動かしますので、短い治療期間で改善を目指せます。
・虫歯や歯周病の予防対策
虫歯や歯周病の予防には、日常の歯磨きもとても大切です。ところが、歯の向きによっては歯が磨きにくいということも珍しくありません。そこで、歯の向きの悪いところだけを小矯正で部分的に改善させると歯磨きがしやすくなるため、虫歯や歯周病予防に効果的です。歯磨きをしやすくすることで虫歯や歯周病を予防するのも、小矯正は有用です。
・虫歯治療が困難な歯を治療可能にする
虫歯治療では、虫歯を取り無くなってしまった部分を人工材料で補う治療が行われます。そして、失われた部分が大きければ、歯の型をとって治療します。ところが、現在の型取りでは歯肉より深いところをしっかりと再現することが実は難しいです。このため、あまりに深いところまで進んだ虫歯は、抜歯になってしまうこともあります。ある程度歯根が残っている場合、かつ小矯正で歯根を引き上げることができれば、歯を抜かずに治せる可能性が生まれます。
・傾いた歯を起こせる
ヒトの歯は、実は前に向かって移動しようとする傾向があります。歯が揃っていれば前に寄っいくことはないのですが、歯を失ったままにしていると、後ろの歯が前に向かって移動して倒れていきます。歯は平行に移動しようとするのではなく、倒れ込みながら動いてきます。もし、インプラントやブリッジを入れようとしても、そこの隣に傾いた歯があれば、難しくなります。小矯正なら傾いた歯を起こせるため、インプラントやブリッジも入れやすくなります。
・歯周病対策
歯周病は歯周病菌などの細菌感染が原因で起こる病気ですが、その発症と進行にはさまざまな要因が関係しています。そのひとつが、歯の生え方です。歯の向きが斜めに傾いていたり、歯並びから少しはみ出したりしている歯の歯周病は悪化しやすい傾向があります。そのようなとき、小矯正で歯の傾きを治したり、歯の位置を整えたりすると、歯周病の進行を抑える効果が期待できます。
・被せ物を入れやすくする
現在の虫歯治療では、被せ物や詰め物などの人工材料を使った修復治療が行われます。ところが、歯の位置によっては被せ物や詰め物が入れられないことがあります。具体的には、歯根が寄り添うほどに近づいているような歯並びです。このようなとき小矯正を行い、被せ物や詰め物を入れたい歯、もしくはその隣の歯を少し動かすと、被せ物や詰め物で治療できるようになります。
■小矯正のメリット
・治療期間が短い
小矯正で移動させるのは、1~数本程度の限られた歯だけです。
一般的な矯正治療では治療期間が2~3年と長期に及びますが、小矯正では、移動させる歯が少ないため、治療期間も半年前後と短く、忙しい方にも受けていただきやすい矯正治療です。
・通院回数が少ない
小矯正の期間中は、定期的に歯科医院に通う必要があります。
これは一般的な矯正治療と同じですが、治療期間が短いため、通院回数も少なくなります。
・治療費を抑えられる
小矯正も保険診療の適応は受けていませんので、一般的な矯正治療と同じく自費診療になります。
一般的な矯正治療と同様に自費診療であっても、小矯正は歯を移動させる範囲も狭く、治療期間も短いことから費用を低く抑えられます。
・ピンポイントでの歯の位置の改善
小矯正は、歯の位置や向きが悪いためにブリッジやインプラント治療ができない、歯周病が進行しやすいなどの場合、問題となっている部分だけをピンポイントで改善できます。
・歯を傷めない
短期間で歯並びを整える矯正治療としては、小矯正のほかにセラミック矯正があります。
セラミック矯正は、歯を削ってセラミッククラウンを被せることで歯並びをきれいに見せる治療です。歯の色も形も整えられるのがセラミック矯正の利点ですが、一度削った歯は元に戻りません。
■小矯正のデメリット
小矯正には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
・動かせる歯が限られている
小矯正では、対象となる1本ないし数本の歯以外の歯は移動させません。
この範囲の歯の移動で綺麗な歯並びにならない場合は、小矯正での治療は困難になります。
通常の矯正治療では、他の歯を移動させてスペースを確保することができるで、移動対象となる歯が限られているのは、小矯正のデメリットともいえます。
・歯の移動方法が限られている
小矯正では、移動させられる歯が限られているため、水平方向への移動は難しいケースも多いです。
水平方向へ移動させられない、もしくはほんのわずかしか移動させられないような場合、移動の方法は引っ張り出すか、押し込めるという垂直方向の移動が主となります。
・移動距離の限界がある
小矯正では対象となる歯以外の歯を移動させないため、歯の移動距離に限界があります。
八重歯のように大きくはみ出した歯や過蓋咬合という噛み合わせが深い歯列不正など、歯の位置を大きく移動させて整えることは、小矯正には向いていません。
・他の歯に影響が出る可能性がある
小矯正のメリットのところで、正中離開の例を挙げました。
正中離開の幅が広い場合、中切歯を中央に向かって寄せると、反対側に隙間ができる可能性があります。また、噛み合わせている下顎の前歯と過度に噛み合ってしまうこともあります。
他の歯に影響が出る場合は、他の歯も移動させて歯並びを整えていかなければなりません。
・適応症に限度がある
小矯正で治療できる歯列不正は、残念ながらさほど多くありません。
奥歯の噛み合わせが悪い場合や上顎と下顎の顎の骨格に問題がある場合、歯並びが全体的に著しく悪い場合などは、MTM矯正で部分的に改善させたくても治療できないこともあります。
今回はざっと、小矯正について説明してみました!
また、細かいやり方や準備物なども投稿していきたいと思います!
歯やお口のことでお困りでしたら是非、相模原市中央区陽光台の歯医者「内田歯科医院」までお気軽にご相談ください。
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